空港の保安検査場では飛行の安全を確保するため、飛行機には持ち込み禁止物品を定め厳重にチェックされます。
一部の国際線では多少異なる場合がありますが、国内線・国際線問わず、概ね次のようになっています。
まず、荷物には次の2種類があります。
①預け手荷物
②機内持込み手荷物
①と②では持ち込み禁止物品の種類が異なるものもありますが、逆に預け荷物だろうと機内持込み手荷物だろうと「飛行機に一切持ち込めないもの」という物品があります。
【飛行機に一切持ち込めないもの】
爆発のおそれがあるもの、燃えやすいもの、有害物質などの「危険物」は、機内へ持ち込むことも、手荷物として預けることも禁止です。
例えば、カセットコンロ用のガスボンベやキャンプ用ガスは、内部に高圧ガスや引火性のガスを蓄えていて爆発するおそれがあるため、機内へ持ち込むことも、手荷物として預けることもできません。また、漂白剤や強力カビ取り剤などの酸化性物質、殺虫剤や農薬などの毒物、自動車用など電解液を用いる液体バッテリーは、万一漏れてしまった場合に、強い臭いや毒性、腐食性などが機内環境に重大な影響を与えるため、機内へ持ち込むことも、手荷物として預けることもできません。
※ただし医療用の小型酸素ボンベなど、その他医薬品類などの例外はあります。
①預け手荷物
搭乗手続きの際に、預けるお荷物です。
預け手荷物で禁止されている物品の一例は次のとおりです。
ガスライター、電子ライター、水銀気圧計・水銀温度計、電子タバコ
②機内持込み手荷物
搭乗手続き後も自分で持って飛行機の機内に持ち込む小さめのお荷物です。
機内持込み手荷物で禁止されている物品の一例は次のとおりです。
水銀医療用体温計、刀剣類、ナイフ類、カッター等、鉄砲類(幼児用プラスチック製含む)、発射体類(スリングショットや弓矢など)、武具・護身用具類(警棒やメリケンサックなど)、スポーツ用・運動器具、介護用具等(ゴルフクラブ、アイススケート靴、登山用ストックなど)、棒状のもの(鉄パイプ、木刀、麺打ち棒、昆虫採取用または釣用タモなど)、道具類・工具類(ハンマー、キリ、ドライバー、レンチ、ドリルなど)、先端が著しく尖っている物(アイスピック、ピッケルなど)、その他、スタンガンや缶切り、手錠、シャベル、野菜スライサーなど。
より詳細な情報は下記URLの国土交通省の「機内持込・お預け手荷物における危険物について」PDFをご覧ください。
https://www.mlit.go.jp/common/001425421.pdf